隣のテントの音で目が覚めた。 外はまだ暗く、すぐに静かになったが、代わりに雨粒がテントをたたき始めた。 間もなく本降りになり、夜が明けても雨の勢いは変わらない。 このままやむ事は無さそうだ。 停滞も考えたが、雷が鳴っていないので行く事にした。 もし途中で雷が鳴ったら、その時点で行動を終わりにする。 昨夜は着乾しができなかったので、濡れたままの服を着る。 びしょ濡れになりながら、荷物をまとめて出発する。 1組のご夫婦と、抜きつ抜かれつ茶臼を目指す。 ● 静高平の水場は枯れていた。 枯れ沢の脇に、トリカブトの花が揺れていた。 道は沢型となり、滑らない様に慎重に下って行く。 トボトボ歩いていると、後ろを来るご夫婦の 『おぉっ!』『あらぁ〜〜♪(はぁと)』という声が聞こえてきた。 何だろうと思って振り向くと、1人の青年が歩いて来た。 見ると、『若くてハンサム、長身でスタイルが良く、足が長くて歩幅が大きい!』 ダブルストックを巧みに使い、走るような速さだ! 『こんにちは、どこから歩いて来たの?』と聞くと、『同じテン場でしたよ。では!』 アッと言う間に見えなくなってしまった。 う〜ん、雑誌のモデルみたいで実に爽やかなのであった♪ ● 易老岳に到着すると、私よりも先に光小屋を出発したツアー団体が休んでいた。 ここから暫く、この団体の後を行く事になるが、ペースの保ち方が参考になった。 ツアーの皆さんは、1時間に1度休憩するペースだ。 次の休憩をとった時、先を行かせてもらった。 皆さんが休んでいる脇を歩いていく。 すると、ツアー団体の少し先を、ツアーの女性が1人歩いていた。 まさかトイレ? いや、そんなはずはない・・・・でも?? いやな予感がしたので『すいませーん!』と声をかけるも、 その人は『ぺろん』とカッパとズボンを降ろした。 再び『すいませーん!』と声を掛けると、私に気付いて立ち上がった。 登山道での花摘みは止めて欲しいです(-_-; ● 希望峰への登りは、急勾配と段が交互に現れる。 ようやくたどり着いた山頂は樹林の中。 休憩するべく荷をおろしたが、体を動かさないと濡れた体が震え出す。 水分をとったら出発した。 ● 仁田池は、思っていたよりも水が多く、やや濁っていた。 池の東端は僅かな土盛りで、その先は急勾配と思われる。 よく、水が堪っているものだね。 池周辺は広々としているが、現在は幕営禁止です。 水場への道と巻き道を確認したら、先を進む事にした。 ● 一頑張りで、瓦礫が積み重なった茶臼岳山頂に到着した。 あいにく、雨は振り続いている。 展望もなく落胆していると、ご夫婦にビーフジャーキーをいただいた。 新潟から来たと言うご夫婦と、少しだけ山の話をし、 写真を撮ったら茶臼小屋へ下った。 |
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茶臼岳山頂 |
おつまみ調理中 |
茶臼小屋には、昼前に到着した 受付を済ませたらビールを購入。 すると、サービスで越冬発泡酒が付いてきた(ラッキー) 土砂降りの中、 好きな場所にテントを張って中に逃げ込む。 明日まで、この狭いテントの中かと気が滅入る。 プシュッ♪ とりあえず飲む事にした。 最初は滅入っていたが、すぐにリラックスして色々な事を考えたりしてみた。 酒を飲みながら、のんびり過ごすのも良いものだと思った。 ものすごい雨だけど、テントの中は快適。 雨音を聞きつつ焼酎をなめていたら、いつの間にか寝てしまった。 |
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