夜が明ける頃、畑薙第一ダム手前にいた。 そこに車を止めて、奥に遊びに行こうと思ったのだ。 しかし、急に気が変わり、大井川の下流に向けて再び車を出発させる。 井川大仏の近くから林道に入り、大井川支流・関ノ沢を目指す。 しかし、途中トラックが林道をふさいでいた為、先をあきらめUターンした。 大井川と関ノ沢の渡合対岸の尾根を下り、辺りを散策する事とした。 道路脇の広場に車を止め、尾根をトボトボと下って行く。 途中、落葉量調査の籠が、いくつか設置されていた。 最後は転げ落ちるようにして河床に立つ。 辺りを見回すと、6年前に来た時とは大分様変わりしていた。 昨年、長島ダムが完成し、試験湛水により辺りは一度水没した。 その後水位は下げられたが、河原の岩は不自然に白くなり、大量の流木などが堆積していた。 |
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大井川本流 |
関ノ沢入り口(中央の岩の割れ目) |
関ノ沢に入っても、切り立った両岸には水没跡が白く残っていた。 流れにジッと目を凝らすと、小さな魚が沢山見えた。 数年前、大井川東俣の取水堤が完成した年の秋、取水堤上流の流れの中に、 無数の小さな魚が見えたのを思い出した。 更に遡って行くと側壁の色が変わる。 河原に堆積する枯葉が無くなって歩きやすくなり、ようやく水没区間を抜けたのが分かった。 草木を眺め、鼻歌を歌いながら散策する。 突然、淵々に大きな魚が見えるようになってきた。 シャッターを切ったが、ビデオカメラに付属するデジカメなので上手に写らなかった(残念) |
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関ノ沢 |
関ノ沢 |
河原に腰掛けてオニギリをほおばり、水筒の熱い茶を飲む。 もうしばらく付近の草木を眺め、沢を戻る事にした。 大井川を渡り、対岸の尾根を車目指して上がっていると、 コケの様なシダの様な植物が、びっしりと生えた木を見つけた。 シャッターを切ったが、薄暗くて光量が足りないせいか白黒になってしまった。 |
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帰り道、ハンドルを握りながら「早く新しいデジカメが欲しいなぁ。」と考えていた。 記録の補助程度だったデジカメは、いつのまにか、山渓の散策には 欠かせない物になっていたようだ。 |
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